こんにちは、管理人のゆきんこです( ̄▽ ̄)
札幌は10月中旬頃になると「白い綿毛をつけた妖精」たちが舞い始めます。北海道民にはとてもなじみのあるこの妖精たち、実は「雪虫(ゆきむし)」と呼ばれる害虫です。
わたしが子供の頃は、雪虫が飛び始めると、本当にフワフワと雪のように見えて喜んで見ていましたが、数年前あたりから、そんなのんきなことを言っていられないほど飛ぶようになりました( ゚Д゚)
同じ道内でも、雪虫が飛ぶところとそんなに目立って飛んでいないところに分かれます。わたしが住んでいるのはそう山のふもと。めっちゃいます。
日中に犬の散歩なんて行ってられません…。寒いの苦手だけど、早く雪が降ってくれないかと切実に願う今日この頃です。
ただの虫の話だから、そんなに興味ある人いないだろうなぁと思いつつ、せっかくなので雪虫について書こうと思います。
もくじ
雪虫(ゆきむし)って一体なに??
北海道民は「雪虫」と呼びますが、正式には「トドノネオオワタムシ」という名前のアブラムシの仲間です。アブラムシってガーデニングされる方はよくご存じかと思いますが、油断すると茎や葉っぱに、びっしりとくっついている黒くて小さな害虫です。
植物につくアブラムシとは種類が違うようで、雪虫は主にヤチダモの木やトドマツの木に寄生しています。なので、ヤチダモやトドマツがたくさん生えているような場所では、恐ろしいくらい大量発生する年があるんです。
風が強い日は飛べないのでいませんが、それ以外の日であれば天気の良い日は特にものすごい数の雪虫が飛んでいます。確かに、雪が降っているように見えるんですが、吹雪みたいです( ;∀;)
よけて歩くなんて至難の業っていうか、絶対ムリ!
気温が高くなってから飛び始めるので、わたしは今の時期、犬の散歩は朝の6時頃に行くようにしています。まだ飛んでいないので…。8時過ぎると徐々に増え始めて夕方がピークって感じです。
雪虫の一生
雪虫が飛び始めると、ご高齢の方なんかは特に「冬が来るね~」なんて言いながら、さほど気にせず雪虫がとぐろを巻いているような場所を平気で歩いていたりしますが、わたしにはムリ!( ;∀;)
虫は平気なんですよ、全く。だけど、量が多すぎて…。あの塊の中に自ら入っていく勇気はないです。
わたしにとっては、大迷惑なこの雪虫。実はかわいそうなところもあって、寿命がめちゃくちゃ短いんです。
雪虫の一生は、春頃ヤチダモの木に寄生、卵からメスが産まれ成虫に→夏から秋にトドマツの木に移動し子どもを産む→再びヤチダモの木に移動というサイクルです。トドマツからヤチダモに移動している虫たちが「雪虫」と呼ばれています。
そして、かわいそうなのはそれだけじゃないんです。雪虫は熱に異常に弱くて、人にくっつくのはもちろん、何かにくっついてしまうとそこで命がつきてしまうんです。なんか、書いていてふと思いましたが、雪虫ってちょっとせつないかも(゜_゜)
「初雪を知らせる妖精」とか言われるようになった理由
雪虫と呼ばれる理由でもありますが、「初雪を知らせる妖精」なんて言われているのはなぜだと思いますか?
人に何か危害を加えるような虫ではありませんが、あまりに大量に発生するととても迷惑な害虫です。そんな害虫にロマンチックな呼び名がつけられた理由は2つあります。
1つ目は、身体に白い綿のような分泌物をつけていて、それが雪のように見えることと、2つ目は、雪虫が飛び始めてからおよそ2週間以内に初雪が降ることが多いから、という理由です。
※ケヤキフシアブラムシと言って、白い綿をつけていないものもいます(市街地に多い)
必ず初雪が降るというわけではないんですけど、わたしの記憶ではかなりの確率で初雪が降っています。なので、寒いのは嫌だけど、一回雪降ってくれないかなぁと願ってしまうんですよね。雪が降ると雪虫はいなくなるから。
年々増えている気がするのは気のせい?
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、家の屋根や木の周りの白いうじゃうじゃっとしたのが全部雪虫です…。こんなのが道路の至る所で発生しています…。
年々増えている気がしていたのですが、どうやら気のせいではなかったらしいです…。地球温暖化が影響しているのではないかというニュースを目にしました。気温が高い日が多くなり、アブラムシが成長しやすい環境になってきているのだとか…。
地球温暖化の影響が、少しずつ身近なところでもわかりやすくなってきたなと思います。函館のイカや釧路のさんまも水温上昇による影響が大きいようですしね。ここ数年、大きくて脂ののった安くておいしいさんまとか、ほとんど食べれていませんもん(泣)
雪虫対策法
どうしても日中外を歩かなくちゃいけない場合に、わたしがやっている雪虫対策法です。
・帽子付きのウインドブレーカーやレインコートなどつるつる素材の服を着る
・マスク
※ただし、めちゃくちゃつくので周囲の人から見るとかなりグロテスクです
・ゆっくり歩く、かがんで歩く
・自転車には乗らない
・服についたときは息を吹きかけてとる
※手で払うと100%の確率でつぶれて服が汚れます
10月中旬の今時期、北海道は紅葉シーズンで景色最高ですが、自然が豊かな場所には必ず雪虫が飛んでいる時期でもあります。
北海道や東北地方以外では、見かけることのない光景なので、雪虫対策をご参考にそれはそれで良い思い出にしてもらいたいなぁと思います。
それでは、今日もお読みいただきありがとうございました(*^▽^*)
後述:今年の初雪(札幌市)は11/7でしたよ~